※ラベルは予告無く変更となる場合があります。
Verdicchio dei Castelli di Jesi Tralivio [2017]Sartarelli 品種: 白/ 容量: 750産地:Italia/Marche/DOC15haの単一畑から造られる。
区画ごとに熟度を見て別々に収穫。
ベースのワインと違い厳しい選果を行い除梗せず空気圧で優しく圧搾。
低温で醗酵させる。
日照条件の良い畑だけに凝縮度が高く噛み締められるようにねっとりとした質感『カステリ・ディ・イエジ』最優良生産者 32種類のヴェルディッキオ・クローンを混植することで昔の畑を再現。
単一クローンの単調な味わいではないのに非 常に安い価格設定。
トラリヴィオは樹齢50年を超す特別区画。
32種のクローンを混植 1960 年、葡萄栽培農家として設立された「サルタレ ッリ」。
1972 年遂に葡萄での販売を止め、自分達で ボトリングまで行うようになった。
現在の当主は「パトリッツィア」「ドンナテッラ」夫妻。
彼 等は元々パン職人だったが、1989 年、父親が亡くな ったのを機にカンティーナを引き継いだ。
『パン造りでもワイン造りでも美味しいものを知るこ とと感性が大切。
あとは仕込みを丁寧にできるかど うか。
ワインの仕込みは畑作業』 彼等は 100%自社葡萄のみ。
自社葡萄という考え方 の薄いこの地域では珍しい造り手。
現在、主にこの地域で栽培されている多産性のクロ ーンを使用せずに昔のヴェルディッキオのクローンを 復活させて本来のヴェルディッキオの味わいを復活 させる活動をしている。
『この地域では病気に強く多産なクローン 3 種が 90%を占める。
僕等は昔のヴェルディッキオを復活さ せる為 32 種類のクローンを混植している』 昔はクローンという考え方自体が存在しなかったので 自然と畑の中で様々なクローンが共存し、熟度、酸 度、凝縮度、どれもばらつきがあった。
色々なタイプのクローンの色々な個性が複雑さを与 えてくれる。
『単一のクローンでは複雑味は出ない。
病気や栽培 の手間は少なくなるが、単純な味わいになる』 32 種類のクローンを畑に混在させることでワインはよ り複雑味を持つようになった。
最高の畑トラリヴィオ 50ha 以上の畑を所有し、内 30ha 以上がベースの 「ヴェルディッキオ・クラシコ」に充てられる。
家族経営のカンティーナとしては広大な畑だが、一 貫して品質至上主義を崩していない。
「カステリ・デ ィ・イエジ」を有名にしたのは彼等だ。
■トラリヴィオ 『僕等の最も古い畑がトラリヴィオ。
32 種全てのクロ ーンが混植されている東向きの畑。
通常のワインの 2/3 まで収量を制限している』 暑い「カステリ・ディ・イエジ」では南向き斜面よりも東 向き斜面の方が有利な点もある。
成熟まで時間を要する東向き斜面の葡萄は果皮に より多くの要素を蓄える。
更に酸度も確保する。
ワインは上品な酸を基調に果実味に溢れ、少しの苦 みが後口を引き締める。
熟成も期待できる。
■バルチャーナ 「サルタレッリ」を一躍有名にしたのは「バルチャーナ」 と呼ばれる遅摘み辛口ヴェルディッキオ。
「バルチャ ーナ」の畑は北斜面に位置する。
『葡萄の成熟は遅く、急激な糖度の上昇は避けられ る。
よって貴腐菌が着くまで収穫を遅らせることが可 能になる。
例年 11 月初旬から中旬に収穫』 金色の濃厚な色調。
香はパイナップル、蜂蜜、紅茶、 シナモン、胡椒と複雑。
口中はねっとりとした質感でド ライ。
圧倒的な存在感。
アルコールは 15 度まで上が ることもある。
収穫量の60%は地元で直売 畑では防虫剤、除草剤は使わず、ホルモンカプセル のみ。
有機系肥料は必要に応じて使用する。
収穫後 から春先までは下草を伸ばしっ放しにしている。
『樹齢は 25 年程度。
ベースのクラシコは平均 20 年。
生産量の 60%は地元で量り売りしている。
質の良く ない葡萄を量り売りすることで選別している』 これは選別された良い葡萄のファーストプレスだけを 商品にすることで品質を高める工夫。
お陰でリーズナ ブルな価格も実現できている。
2008年のヴィニタリーでも最もコストパフォーマンスの 高い白ワインに「サルタレッリ」の「ヴェルディッキオ・ク ラシコ」が指名されていた。
『数多い土着白品種の中でヴェルディッキオが最も 高いポテンシャルを持っている品種の 1 つということ は間違いない』