※ラベルは予告無く変更となる場合があります。
Gattinara Le Castelle[2013] Antoniolo 品種: 赤/ 容量: 750産地:Italia/Piemonte/DOCGワインの王と呼ばれた『ガッティナーラ』 バローロが栄える以前はガッティナーラこそがワインの王様だった。
1/100まで減少したガッティナーラはバローロの 粘土石灰質(酸性)とは反対の火山岩土壌(アルカリ性)の独特の硬質感。
ガッティナーラの老舗 ピエモンテ北部、アルプス山脈の麓「ガッティナー ラ」。
緯度はアオスタと同じ。
ランゲと比べて年間を 通して冷涼。
非常に厳しい自然環境。
『この地域ではネッビオーロをスパンナと呼ぶ。
スパ ンナの最高峰とされるのが DOCG ガッティナーラ。
ス パンナの王様と呼ばれる』 そして、ガッティナーラを質で引率してきたのが「アン トニオロ」。
1948 年に「マリオ・アントニオロ」によって 設立された老舗。
『一時期は硬質な酒質を和らげる為にバリック熟成 をしていた。
バリックは酸素供給量が多いのでワイ ンは多少開くが、結果としては個性である硬質感を 隠していることに気がついた』 1980 年代からバリック熟成のガッティナーラも造っ ていた。
ヴィンテージ、畑の個性を表現するにはベ ストではないと判断。
現在ではクリュ 3 種も全て伝統 的大樽熟成となっている。
畑は「ガッティナーラ」の丘の南面に 12ha を所有。
この地域を代表する単一畑を 3 つ所有している。
「レ・カステッレ」:1.5ha「オッソ・サン・グラート」: 5.5ha「サン・フランチェスコ」:3.5ha。
現在でも「ロザンナ」と彼女の娘「ロレッラ」、息子の 「アルベルト」の家族経営が続いている。
1/100まで激減した畑 1950 年代「ガッティナーラ」はワインの王と称され、 山肌は全て葡萄畑だった。
今では畑は荒廃し、葡 萄畑は森に戻ってしまった。
『葡萄畑は 1/100 まで激減した。
反対にランゲは 森が開墾され葡萄畑が 100 倍に増えた』 50 年前までは「ガッティナーラ」は「バローロ」や「バ ルバレスコ」より格上で人気があった。
現在では森が 増え、彼等の畑は森の中に点在している。
森と一体 化している畑。
『ランゲと違って葡萄以外の植物と共存している畑。
他の植物や動物、昆虫の影響を受けることが大切。
畑には 20 種類以上の植物が自生する』 畑は最小限のボルドー液だけで対処。
施肥も行わ ないので他の造り手のものより彼等の畑の葡萄葉は 色が薄い。
火山岩土壌(アルカリ性) 「ランゲ」との大きな差は土壌。
「ランゲ」の粘土石灰 土壌と違いアルプスに由来する火山岩が主体。
『マグマが冷え固まった斑岩が豊富。
この土壌はア ルカリ性に傾きやすく、ミネラルの吸収を促進させる。
ランゲの粘土石灰は酸性でより果実の表現に向く し、重厚なワインになる』 川を挟んだ向かい側の「ゲンメ」まで降りると海に由 来する土壌に変化する。
火山岩土壌のネッビオーロ は「ガッティナーラ」と「ボーカ」だけ。
醸造に関しては伝統的に 14〜16日の長めのマセラ シオンを行いセメントタンクで醗酵(コステ・デラ・セシ アのみステンレスタンク)。
「レ・カステッレ」はバリックで熟成させていたが 2008 年を最後に大樽熟成に変更された。
『ガッティナーラ最良の畑を所有している。
オッソ・サ ン・グラートとは斑岩の含有量が高く、痩せている。
真南を向き陽光を遮るものがない』 ワインはしっかりとした骨格を備えている。
若い内は 硬さが目立つが 2〜3 年で開き始める。
『レ・カステッレは粘土の比率が高いが、地中深くに 岩盤が通っているのでミネラル豊富なワインになる。
硬いワインなので以前はバリックに入れていたが、 今では硬さを表に出している』 生産量は年間 4,000 ケース程度。
品質を落としたく ないので増やさない。
現在、彼等のガッティナーラ は割当制。
販売開始と共に完売してしまう。